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スソ上げで、じぃぃぃぃぃん

喪服として新しく買ったワンピース、148センチの私にはどうにも丈が長い。スソ上げは自分やってしまうと仕上がりが不安なので、洋服修理屋さんに持っていくことにしました。

近所の、服の直し専門のお店に持っていきました。古びたガラス戸の向こうで、いぶかしげな表情のおじさんが、黙々と作業をしているのが見える。ドアを開けるのに若干の勇気が必要。私は、えいやっと気合いを入れて、ドアをギギギ~と開け、中に入りました。

「はいはいはい、スソ上げですねねねね、はいはいはい~」難しい顔のおじさんはやや落ち着かぬ感じ、私は「よろしくお願いします」と丁重にお願いをして、なぜか頭を下げていました。

そこには独特の匂いがありました。

おばあちゃんちの屋根裏部屋のような…歴史がきざまれた、長年染みついたような家具の匂いが。古道具屋さんのような…。

決して「いい匂い」のたぐいではないのでしょうけど、私にはなつかしくて、おばあちゃんちにいるみたいな気持ちになりました。

ノスタルジック、というのでしょうか。

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後日取りに行くと、おじさん、「はいはいはい、出来上がってますよよよよ。はいはいはい。はいはいはい、こんな感じでパイピングしときましたからねねね。」と下を向きながら、やはり、いぶかしい顔。

作品を見ると、おおお~。

さすがプロの仕上がり!! たかがスソ上げ…されどスソ上げ。

「ありがとうございます!いや~ほんとにありがとうございます!またぜひよろしくお願いします!」私はお礼を連発。

私がドアのところに手をかけると、最後におじさん、「ありがとうございましたぁぁぁ~~!」と、おじさんなりの精一杯のテンション?!で、言ってくれました。最後の「たぁぁぁぁ~~」の声が、裏返っていました。

なぜかじぃぃぃぃん。としてしまいました(笑)

プロの仕事と、おじさんの絶妙トークと、染みついたノスタルジックな匂いが織りなす、最高のコラボレーション。 ?

やっぱり職人さんって、いいなあ。仕事にこだわって、そしてこの地できっと何十年も、あそこに座って難しい顔をしてビシッと洋服と向かい合い、今日も最後に「ありがとうございましたぁぁぁぁ~~」と声を裏返しているのだなあと。

私の住んでる下北沢近辺は、時代の移り変わりが本当に早くて、お店もどんどこ入れ替わって…きょうも明日も入れ替わっているのだけど、それでも、こういう、何十年も愛されている職人さんもいる。

:::

職人仕事といえど、職人の情熱「だけ」では、お商売として続けていくことは難しいことなんだと、しみじみと感じています。情熱オンリーでは、仕事として成り立たない…。情熱と、そして、仕事として続けていくために「冷静な目」も必要なのだと、日々、痛感しているところです。むずかしいな…と思っています。

冷静と情熱のあいだ?で、もがいてます。

でも、しかし、でもやはり、

職人さんの仕事へのアツイ思いが伝わってくると、おおおおおおぉぉぉ…と、思います。じぃぃぃぃぃぃん…と、せまってくるものがあります。あたたかくなります。情熱ですから、やはり、あたたかいのです。

そして私も、そんな風に伝えていくことができたらな。

昨日は、スソ上げしてもらった喪服を着て、祖母の三回忌に出かけて来ました。時折、スソを指先で、なぜなぜ…としてしまいました(^∀^)

おじさん、どうもありがとう!

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プロフィール

アロビタ

Author:アロビタ
安田直子
2004年10月にサロン「Aroma vitamins+(アロマビタミンズ)」をオープン。

セラピスト1名・ベッド1台の、職人系リラクゼーションサロン。

1977年3月2日生・女性。

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